木材の中身を理解しよう

木を輪切りにして断面を見ると、周辺部は白いのに中心部は濃い色がついています。この白い部分は樹木だった時に根から葉へ水が運ばれていたとろろで辺材と呼び腐りやすいところです。

一方、中心部の色の濃いところは樹木が数百年、数千年にわたって生き抜く為に防腐性能のある抽出物を溜め込んだところで心材と呼びます。この抽出物の種類と量が異なるために、樹種によって色や耐久性に差が生じるのです。

木を輪切りにして断面を見ると、周辺部は白いのに中心部は濃い色がついています。この白い部分は樹木だった時に根から葉へ水が運ばれていたとろろで辺材と呼び腐りやすいところです。

一方、中心部の色の濃いところは樹木が数百年、数千年にわたって生き抜く為に防腐性能のある抽出物を溜め込んだところで心材と呼びます。

この抽出物の種類と量が異なるために、樹種によって色や耐久性に差が生じるのです。

木の断面イラスト

木の断面

板目材イラスト

「木取り」によって変形の仕方が違う

木材はもともと樹木なので、生木はたくさんの水分を含んでいます。それが、周囲の湿度との関係で含水率(含まれる水の割合)が変化し収縮をはじめます。雨の日は含水率が高くなるため木材は伸び、晴れの日は乾燥して木材は縮みます。この変化を日々繰り返しながら、長い年月の間には縮むようになります。その縮む割合も縦方向、横方向、厚み方向で全て異なるため、そりやねじれが発生します。

下の絵は木材の「木取り」と、その木材が乾燥して収縮する様子を表しています。「木取り」によって変形の仕方が違います。柾目板はそりにくく、板目板はそりやすい性質を持っています。このそりを釘などで強制的に押さえつけると、乾燥時に表側から割れてしまいます。

一方、中心部の色の濃いところは樹木が数百年、数千年にわたって生き抜く為に防腐性能のある抽出物を溜め込んだところで心材と呼びます。 この抽出物の種類と量が異なるために、樹種によって色や耐久性に差が生じるのです。

木取りイラスト
木材の反り方

木材は紫外線を吸収して、赤外線を反射する

木材は紫外線を吸収して、赤外線の多くを反射します。ウッドデッキの上にいると「照り返し」が少なく快適なのは、このためです。コンクリートや金属素材にはない、木材の大きな特徴です。

しかし、人間の肌と同様に、木材の表面は褪色して「灰色」に変わります。さらに、紫外線によって木材の表面が劣化して、シワのような老化現象がおきます。ですから、変色と表面劣化(表面がボロボロになってくる)は、ウッドデッキの宿命といえます。

この宿命を少しでも和らげるためには、メンテナンス(手入れ)が大切になってきます。


紫外線を吸収して赤外線を反射

まずは、腐りやすいところを理解しよう

まずは、柱などの地面に近いところです。地面に接する上下30センチが最も腐りやすいところです。さらに、その頂部も水分が入りやすく腐りやすい個所です。

次に、接合部。木材と木材の接合部には狭い隙間ができるので、毛管現象で水が浸入しやすく、しかも乾燥しにくくなるので腐朽菌が発生しやすくなります。

ここが腐りやすい

木材の欠点

木材は、生木である樹木を裂いて板材や角材にしたものです。自然素材である木材は板材になってもまだ生きており、それが、木材特有のぬくもり感や優しさ感となって、多くの人々に愛されています。これは鉄やアルミなど人工素材には無い、大きな特徴と言えます。

反面、木材には自然素材特有の欠点もあります。当社では、これらの欠点のうちウッドデッキを御利用いただく上で致命的な欠点となりうる腐朽」と「シロアリ害」に対して細心の注意を払い、ウッドデッキが長期に渡りご愛用いただけるよう様々な対策を行い、それが当社独自のノウハウとなっております。

しかしながら、「割れ」「そり」「フシ抜け」「ささくれ」「退色」などウッドデッキの強度に直接影響を及ぼさない欠点については木材固有の個性と認識しております。これらの欠点は、木材を屋外で御利用いただくと必ず起こる現象であり、「木材が生きている」証であると考えております。

ウッドデッキやウッドフェンスを御採用いただくにあたっては、これらの点を是非ご理解いただき、ご了承を賜りますよう御願い申し上げます。木材の長所と短所を十分にご理解いただくことが、ウッドライフを末永くお楽しみいただくための第一歩と考えます。

割れ

●割れ
木材は月日が経つとその表面に「割れ」が入ります。

そり

●そり
木材はその収縮作用によって、「そり」が発生します。

ふし抜け

●ふし抜け
板の幅に対して1/3未満の「フシ」がある材が含まれます。また、これらのフシは経年変化によって、 抜け落ちるものが有りますが、デッキ材としての強度に影響を与えません

ささくれ

●ささくれ
木裏をデッキの表側にすると左の絵のようなささくれが発生します。小刀などで切り取り、サンドペーパーで仕上ます。

退色

●退色
木材は月日の経過にともない退色し、灰色(流木色)に変化します。定期的な塗り替えをお勧めしております。

カーポートデッキ、ベランダデッキなど床面が高く、ツカが長い場合

カーポートの上のウッドデッキや2階からではいるするウッドデッキの場合、床面が2m以上になり、ツカ柱も長くなるので、GL面との固定にはクツ金物を使用します。

クツ金物はツカ柱を固定する為だけでなく、木材を腐朽から守る役目も兼ねています。

ウッドデッキ施工のポイント

切断した木口は、必ず現場でオイルステインを塗布します

スペースウッドのウッドデッキ部材は現場での施工前に、はっ水剤を含んだ顔料であるオイルステインを塗布しています。

ただし、現場で切断した部材の木口はそのまま放置すると見た目の悪さと共に腐朽の原因となります。必ず補修仕上を施します。

ウッドデッキ施工のポイント

良い設計のポイント

ウッドデッキを家族みんなで楽しむには、家族の生活スタイルにあった設計をすることが大切です。設置する場所、ウッドデッキ床面を家屋の1階床面と合わせるか、2階床面と合わせるか、2階床面と合わせる場合には、1階居室への遮光はどの程度か、ウッドデッキから庭への出入り口はどこに何箇所設けるか、これら様々なことを考慮して初めて使い勝手の良い、ウッドデッキのプランができます。

ウッドデッキを設置する場所は、北側ですか南側ですか。基本的にリビングは南向きに作られます。ですから、リビングと一体化したウッドデッキなら南側に設置します。その時、通常はウッドデッキ床面の高さは、リビングと同程度の高さにします。

何らかの理由で、2階の床高と同じにする場合(カーポートの上のウッドデッキや2階から出入りするウッドデッキの場合)1階居室への採光が遮られることに注意します。その場合には1階窓の上にあたる部分のウッドデッキの出幅を極力抑えることで影の影響を最小限にします。

ウッドデッキ設計のポイント

ウッドデッキへの出入り口(階段の位置と数量)

ウッドデッキの周りに、人が歩けるスペースがあるかどうかで、階段の数と位置が決まります。

ウッドデッキを考えるときは、庭全体でレイアウトを考えると使いやすいウッドデッキになります。

ウッドデッキ設計のポイント

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