サザンパイン材(サザンイエローパイン材)はアメリカ産の針葉樹で、ダイオウマツ、ショートリーフパイン、テーダマツ(ロブリーパイン)、スラッシュパインの4種類の樹種から成り立っています。

これら4種類の樹種はサザンパインとして供給され、サザンパイン材検査局(SPIB)が定める等級格付け基準に従い、米国針葉樹材規格委員会から承認されています。

サザンパイン材はその自然な特質から、もっとも多目的な建築用木材として知られています。

スペースウッドでは独自のルートで、アメリカから直接材料を輸入しています。

サザンパイン木表

サザンパイン材 木表

サザンパイン 木裏

サザンパイン材 木裏

サザンパイン 木目

サザンパイン材 木目

サザンパイン 木目

サザンパイン材 木目

サザンパイン材の特長

サザンパイン材の独特な細胞組織は、防腐剤を深く均一に浸透させ、腐朽菌やシロアリ害を防ぎます。

多くの樹種では、防腐剤が木材の奥深くには浸透せず、表面に割れが発生すると防腐剤が入っていない部分がむき出しになり、その部分から腐朽していきます。

また、木ビスの隙間から水が入り、そこから腐朽が進む例も多く見られます。

サザンパイン材の場合は、木材中心部まで均質に防腐剤が浸透するため、割れなどが発生しても、そこから腐朽することがありません。

サザンパイン1

多くの樹種では、防腐薬剤が木材の内部深くまで浸透しません。

サザンパイン2

サザンパイン材の独特な細胞組織は、防腐薬剤を深く均一に浸透させます。

サザンパイン3

木ビスの隙間から水が浸透したり、木材表面に割れが発生すると、木材内部の薬剤が浸透していない部分から腐朽が進行していきます。

サザンパイン4

サザンパイン材は木材内部まで薬剤が浸透しているので、木ビスの隙間から水が浸透したり、木材表面に割れが発生しても、腐朽が進行しません。

サザンパインの生産地

サザンパイン5

高い水準の生育環境と徹底した森林管理の結果、アメリカ南部のパイン材の生産は増え続けています。

長期にわたる夏と、豊かな雨量、肥沃な土壌など恵まれた自然環境のもとで、サザンパインは素早く成長します。

また、遺伝学的に優先した苗木を用いる徹底した植林方法により、収穫周期はわずか25年となっています。

サザンパイン材は世界で最も強度にすぐれた木材のひとつで、摩滅に強く、木ビスなど金具類の保持力にも優れています。

これらの特徴を持つサザンパインに、安全性に優れた防腐薬剤を加圧注入することで、白アリ害や腐朽に強いウッドデッキ用木材に仕上げました。

サザンパイン材の施工例

サザンパイン6

サザンパイン材は硬度に優れているので、ウッドデッキの床材として非常にすぐれています。

サザンパイン7

マツ特有の木目で、ナチュラルでウッディな雰囲気を醸し出します。

サザンパイン材の木材特性

樹種 サザンパイン
科目
原産地 アメリカ
比重 0.67
収縮率(柾目) 0.14~0.17%
収縮率(板目) 0.21~0.26%
曲げ強さ 82.5~107MPa
圧縮強さ 43.2~55.9MPa
せん断強さ 9.4~11.8MPa
ヤング係数 10.4~13.2GPa

出典:「世界の有用木材300種」公益社団法人日本木材加工技術協会

サザンパイン8

サザンパインの森。